スレート屋根は『塗装』と『カバー工法』どっちが正解?築年数別の選び方
2026/09/05
スレート屋根は「塗装」と「カバー工法」どっちが正解?築年数別の選び方
「そろそろ屋根のメンテナンス時期だって訪問業者に言われたけど、塗装だけでいいの?それともカバー工法をすすめられた…何が正解なの?」
スレート屋根(コロニアルやカラーベスト)にお住まいの方から、非常によくいただくご相談です。
結論から言うと、正解は「築年数」と「屋根の劣化具合」で180度変わります。 知識がないまま業者に言われるがまま工事を選ぶと、数年後にまた雨漏りしたり、余計な出費になったりすることもあります。
今回は、現役の屋根職人が「築年数別の正しい選び方」と、悪徳業者に騙されないための見極め方を分かりやすく解説します。
築10年〜15年前後「塗装が正解」
屋根の状態: 色あせ、チョーキング(手で触ると粉がつく)、コケや藻の発生、軽微なひび割れ
選ぶべき理由:
スレート自体(防水性は落ちているものの)の耐久性はまだ残っているため、この時期は**「屋根塗装」が基本の正解です。
表面を塗装で保護し、ひび割れを補修することで、スレート自体の寿命をしっかり延ばすことができます。
⚠️注意点:
2000年前後に製造されたノンアスベストスレート(パミールやコロニアルNEOなど)の一部製品は、築10年前後ですでにボロボロに割れたり層状剥離を起こしたりしていることがあります。この場合は塗装しても意味がないため、例外的にこの段階からカバー工法を検討する必要があります。
築15年〜25年前後「カバー工法が検討の分かれ道」
屋根の状態: 塗装の剥がれ、あちこちに見られるひび割れ、反り、スレートの欠け、前回の塗装から時間が経っている状態
選ぶべき理由:
スレート自体の寿命(約20〜25年)に近づいているため、ここで「塗装」をしても数年後にまた別の不具合(雨漏りなど)が出る可能性が高い時期です。
そのため、上から新しい軽い屋根材を被せる「カバー工法」を選ぶのが、トータルのコストパフォーマンスや今後の安心感において正解であることが増えます。
判断のコツ:
「今後あと何年その家に住むか」が大きな基準になります。あと10〜15年持たせたいならカバー工法、予算を抑えて一時的に持たせたい(ただし状態による)なら高耐久塗装、といった選択になります。
築25年〜30年以上「カバー工法、または葺き替えが正解」
屋根の状態: 屋根材全体の劣化が激しい、あちこちで雨漏りしている、あるいはその兆候がある、下地(野地板)が傷んでいる
選ぶべき理由:
ここまでくると、スレートの表面だけでなく、屋根を支える下地(野地板)まで湿気や経年劣化で傷んでいる可能性が高くなります。
下地がボロボロの場合、上からカバー工法をしてもビスが効かずに新しい屋根材が固定できないため、「カバー工法」ではなく、下地からまるごと新しくする「葺き替え(ふきかえ)工事」が正解になります。
また、築40年を超えるような古い建物の場合は、耐震性の観点からも重量バランスを考慮し、葺き替えが推奨されます。
失敗しないための極意
結論として最も大切なのは、「築年数はあくまで目安であり、本当の正解は『現在の屋根の傷み具合』で決まる」ということです。
見た目は綺麗でも、実はヒビだらけだったり
逆に、築年数が経っていても日当たりや環境が良い家なら塗装だけで持ったり
するためです。自己判断で「まだ塗装でいけるはず」「まだ築浅だから大丈夫」と決めつけず、まずは信頼できる業者に屋根に上がってもらい、「下地や裏側がどうなっているか」の点検写真を撮影してもらうことから始めるのが一番確実な方法です。
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